現代に舞い降りた天使たち

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It's Surprise DAY!

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現代に舞い降りた天使たち』第7弾
 このお話は、前後編としてUPしたものです。

It's Surprise DAY!
 日常の生活の中で起きた、ちょっとしたSurprise。
 誰にとってのSurprise――でしょうかね?^^
 
 いろんな人が出てきます。
 賑やかです(^▽^*)
 ゆえに、コレも主視観点が若干変更していきます。
 途中、ある方の回想もありますので^^;
 回想シーンで、とある方がご出演してます❤
 さて、誰でしょうか?
 最初の登場場面で誰か解ったら、かなりのファンかも!?



 それでは、↓のリンク「≫ Read More... 」をクリックして読んでくださいね❤
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◆It's Surprise DAY!
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「お? めっずらしーな。今日は早いじゃねーかー」
「おや、あなたこそ。今日は遅番なのですか?」
「ちげーよ。いつもだぜ。ラストまで残ってるってわけさ」
「そうだったんですか」
「いつもこっちの方が先に帰ってきてるもんな。わっかるわけねーよなー」
「そう、ですね」
穏やかな微笑で、そう返してきた。
玄関に入る前の表通りからマンションに続く小道で、そんな会話を交わしながら歩いていた。

扉を開けると、そこに人影があった。
「あっれぇ。珍しいね。みんなで揃って帰ってくるなんて……。お帰りなさい」
「たっでぇまー! 今日はみんな早いんだなー。なんでだろーな?」
「本当だね。珍しい事もあったものだね。で、どーしたの? 一緒に帰ってきたの?」
「まっさかぁー」
「そこで、たまたまお会いしたんですよ」
「そーそー。たまたまだよ」
「ふーん」
そう相槌を打ちながら、マジマジと顔を見ている。
「なんか、お化粧でもしてる? いつもと違うみたいだけど……」
なにか、きらきらとしたものがついているみたいだった。
その視線に気付いたらしく、ばつが悪くなったのか少し顔を背けてしまう。
「あぁ、これは。スタジオからそのまま帰ってきたので……」
「スタジオ? あれ? みんな何のお仕事してたっけ?」
「確か、おまえたちってモデルしてたんだよなー?」
「モデル? そうなんだー」
「それにしても、そんな格好したりするなんて。なかなか大変そーだな」
「だねー」

「で? なんで、こんなところで屯ってるんだ? おまえたちは。あん?」
突然頭上から声が降ってくる――と言っても、それは比喩的表現。
正確に言うなれば、みんなよりやや背が高いため、そんな風に思えただけの話。
そして、その声を聞いて顔を輝かせたのは……。
「お帰りなさい! キラ兄さん」
「ただいま、マヤ」
思いっきり飛びついてくる弟を、いつものごとく受け止める。
対して、みんなはぽかんとしたような顔をしていた。
「あれ? 今日って、キラ帰ってくる日だったっけ?」
「なんだよ。帰ってきちゃ悪いのか?」
ちょっとだけむっとした顔をしながら、問う。
「いやー。いつも正確だったから。今日ってそんな日だったかなーってさ」
「今日は、たまたまお休みもらえたんだ。だから、急いで帰ってきたんだが……。
 連絡入れなかったのは、まずかったかな?」
少しだけ不安げな顔をして、まだ抱きついている弟の顔を見る。
「おまえを驚かしてやろうと思っただけなんだけどな」
「うん。ビックリしたよー。ボクとしては、凄く嬉しいんだけどな」
「そうか。ならいいや」
「まったくー。キラもマヤには甘いなー」
からかうように、笑いながら言う。

ふと、キラはそばに居たパンドラたちの顔を見た。
その顔は、先程マヤが言ってたように、メイクのままで……。
「なんだなんだ? おまえ達の顔、妙にきらきらしいじゃないか。
 どこかのお祭りにでも出てたのか?」
「違います」
パンドラとパールが同時に声を上げる。
そして、マヤが説明するようにこういった。
「違うよー。パンドラたちはモデルさんしてるんだって」
「モデル? 雑誌とかのか?」
首を傾げつつ問いかけた。
「え、えぇ。まぁ……」
「でも凄いよねー。芸能人みたいだよ」
「誰か有名人にでも会ったりしたことあんのか?」
少し興奮気味にガイが問う。
「わたしたちは、まだかけだしですから……」
ちょっと恥らいながらパンドラが答える。
「駆け出しと言う割には、結構扱いが大きいじゃないか」
彼らの背後から、また声がする。
みんなが一斉にその声のした方を見る。
「ゴウ殿?」
「ゴウさん」
「ゴウ兄さん!」
「ゴウ!? どこ行ってたんだ?」
反応はそれぞれ、様々だった。
「お? キラじゃないか。何だ、今日はヒマできたのか?
 それでマヤの顔を見たくなったってわけか?」
からかい半分でそう言うと、少しだけ顔を赤らめてキラは顔を逸らした。
「ま、まぁ……そんなとこ」
「そっか。まぁ、良かったじゃないか、久し振りに会えて。な、マヤ」
「うん。ボク、ビックリしたけど嬉しい」
「だよな」
「で? 扱い大きいって、どーゆーことさ?」
先程のゴウの言葉をしっかりとガイは捕らえていたようで。
「あぁ、そうそう。これのことさ」
言いながら、ある雑誌を取り出した。
「これ……」
「うっわぁ……。凄いねぇー」
「すげぇな、これ……」
「だろ? しかも、売れ行きよくて、もうほとんどなかったんだぞ」
「へぇ、凄いねー。結構売れっ子なんじゃないの? パンドラたちって」

「もぉっ。みなさん、そんなところでお喋りしてっ。お夕食はどうするつもりなんですか?
 もう夜も遅いから食べないつもりなんですかっ? だったら、片付けちゃいますよ?」
少し怒ったような声音で言い放つ声がした。
その方向にみんなが振り返ると、腰に手を当ててレイがみんなを睨んでいた。
「何か声がすると思ったら……みなさんご一緒だったんですね。
おや? キラじゃないですか。今日はどうしたんです? 珍しい……」
レイの後ろから顔を出したのはシンだった。
その言葉に驚きながら、キラを目で探すレイ。
「え? キラ? 今日帰ってくるだなんて聞いてませんよ?」
マヤが抱きついたままで、レイを見ている二人。
少しばつが悪くなったのか、キラは弟の手を解いて頬の辺りを掻いていた。
「あ、いや……。あの、たまたまスケジュールが空いてしまって……。で、つい……」
「マヤの顔が見たくなって、来てしまった――と言うわけですね?」
微笑みながらシンが問う。
「ま、まぁ……」
「本当、マヤの事になると見境がないんですからね。まったく……小さな子供じゃあるまいし」
レイの声音は呆れたもので、言いながら肩を竦めていた。
「……すまない……」
キラとしては、謝るしかなかったわけで。
「まぁ、いいじゃないですか。特に悪いことがあったわけじゃないんですから」
「シン……それはそうですけれど。こちらの都合って言うものがありますからね。
 今日は余計な分は用意してないんですよ。生憎と」
どうやらレイの心配は、食事の事だったらしい。
それを聞いて、マヤが口を出した。
「だったら、ボクの分、兄さんに分けるよ。それなら良いでしょ?」
兄の事を心配して言っているのだと思うと、離れている間に少しは大人になったんだなと、感慨深いものがあった。
だから、安心させるためにキラは微笑みながら、マヤの頭を撫でる。
「心配しなくて良い、マヤ。オレは外で食べてきたんだ。だから、オレの分はなくて良いから」
「そうなの?」
「あぁ。だから心配するな」
「ならいいんだけど……」
どこか不安そうに兄を見上げるマヤ。
「あっ! じゃあさ。ボクらがご飯食べている間に、お風呂はいってたら?」
「そうだな。それがいい」
「いいんですか? そんなことして……」
ちょっと戸惑ったキラが、ゴウを見つめる。
「なぁに、構わんよ。おれたちが食べているところをじっと見られている方が居心地が悪いからな」
そんなキラに笑いながら、冗談混じりにゴウが言う。
みんなの笑いを誘って、ゴウは場の雰囲気を一気に変えた。
「じゃあ、お言葉に甘えようかな」
「ゆっくり入っておいでよ。ボクたちもゆっくり食べてるから」
「そうだな。わかったよ」
みんなの心遣いが嬉しい。
優しい人たちが、ここにはなんて多いのだろう。
「そうと決まったら、ほら、みんな食堂へ行くぞー」
ゴウのその言葉を合図に、みんなが動き出す。
「まずはその前に、みんな手を洗ってからですよ」
レイは釘を刺すのを忘れなかった。
「はーい」
一斉にそう言って、みんなの笑みが零れる。
みんなが遅くなったから、仕方なく遅い夕餉となった。
本来ならば、もう少し早く終わっているところなのだけれど……。



「ところでさ、ゴウ。それ、どこで買ってきたんだ? 自分とこのコンビニ?」
食事の最中にガイがそう尋ねる。
「ん? これのことか?」
「そーそー。それのことだよ」
「これはな……」
説明しかたけたとき、それを邪魔するかのように横から顔を出すものが……。
「パンドラ――ですか? 一緒に映っているのはシヴァ? パールまで一緒なんですねぇ」
ゴウの手元を覗くようにして、レイが問いかけてくる。
「あぁ、レイたちはまだ見てないんだったな」
「いえ、わたしたちは後でも構いません」
シンがやんわりと断った。
今は食事時だ。
後から見たところで、雑誌は逃げやしない。
「ま、それもそうか。じゃあ、後でゆっくり見てみるといいさ」
「なー」
ガイが食い下がっている。
「別の方の――だよ」
「なんでぇ〜? 自分のとこで買わなかったのか〜?」
「いや、気付いたのがそこだったからな」
「でも、なんでそんなとこで?」
「ん〜? まぁ、ちょっと……な」
誤魔化す様に曖昧な言い方をし、ゴウは話題を変えていった。




「いらっしゃいっ――」
店員の笑顔が止まった。
それは明らかにこっちを見たからであって。
あからさまに不機嫌さを消そうともせず、こちらをちらちらと見ているようだった。
それでも、他の客には普通に応対しているようで、いなくなると途端に不機嫌さ全開だった。
そんな様子を背後で感じながら、店内を巡ろうとした。
ふと、窓際の雑誌の並んでいるコーナーで、一冊の本が目に留まった。
その表紙を飾る写真は……。
「これは……」
あいつらじゃないか――そう言いかけて止める。
誰が聞いているかわからない。
ヘタすると、妙な連中が聞いているかもしれないから、迂闊に個人情報を漏らすようなことはしてはいけない――例え、知り合いの仲だとしても……だ。
さり気無さを装って、本を手に取る。
それからくるりと円を描くように店内を回って、いくつかの品を手にレジへ。
いくらなんでも客に対して、ぶっきら棒でい続けるわけには行くまい。
少し意地悪かなとも思ったが、気にしないでそのままカウンターに品を置いた。
「いらっしゃいませ」
いやいやそうに言う声音に、つい笑ってしまう。
「なっ!?」
笑われた事に、かっとなったのだろう。
睨みつけるような形相で、こちらを見た。

「よぉ、サキ。元気そうだな」
「……」
「何だよ、素っ気無いなぁ。一応おれは客だぜ?」
「……」
相変わらずだんまりを決め込むサキに、やれやれと肩を竦めた。
「それじゃあ、教育がなってないって言われるぞ?」
「煩い。おまえに言われる筋合いはないだろう」
「お、やっと話してくれたな」
にこにことした顔で、ゴウはサキを見る。
その間にもレジを通し、袋に詰め込んでいった。
「3707円になります」
「本当にか?」
「なんだよ。間違っちゃいないぞ? なんだったら確かめてみろよ!」
いきり立ったサキが、そう捲し立てた。
「悪い悪い。そうか……あの雑誌が高かったんだな。悪かったよ。疑うようなこと言って」
「わかりゃいい。それにしても、おまえ、なんであんなのを?」
確かあれは女性向けの雑誌だったように記憶していた。
ゴウがそんな物を読んでいたのだろうか?
似合いはしないが、何と無く可笑しかった。
それとも、彼女でも出来て、その人に?
疑問を持ち始めると、次々とわいて出る。
ある意味、妄想と言うヤツだ。
「ん? あぁ、これか? ちょっとワケありでな」
意味深にウィンクをしながら、ゴウは笑った。
「ワケあり?」
「詳しくは言えないが、知り合いが出てるんだよ」
「マジでか?」
「おぉ。おまえももしかしたら知ってるかもしれないな」
「そんなもん、知るわけないだろう? ゴウの知り合いなんて……」
「そうか? 意外と知ってるかもしれないぞ?」
「おまえの知り合いなんて知りたくもない……。1293円のおつりです。ありがとうございました」
「そんなぶっきら棒で、よく勤まるな」
からかい半分でそう言うと、きっと睨み返してくる。
「おれは普段は愛想が良いんだ。今は、おまえがいるから不機嫌になってるけど……」
「なんでだよ? そんなにおれが嫌いなのか?」
「知らん! 自然にそうなるんだ。仕方ないだろう。わかったんなら、これ以上機嫌が悪くならないうちに、とっとと帰ってくれ」
「あんまりな言い様だな……。ま、ここで粘って居座っても、あまり良い結果にはなりそうもないから、おれは退散するとするよ。じゃあな」
「ありがとーございましたっ!」
妙なイントネーションをつけて送り出すサキに気付かれないように、ゴウは笑いを堪えていた。


コンビニが見えなくなって、ゴウは大きなため息をついた。
 まったく……あいつはいつからなんだろうな。
 おれのことを敵視してるって言うか……すぐ睨んでくる。
そうなる事が解っているのなら、その時間にそこに行かなければいいものの、なぜかついつい行ってしまいたくなる。
ある意味、弄っているのかもしれない。
例えつっけんどんでも、反応があるだけ嬉しい。
本人が聞いたのなら、とんでもない!と怒り捲るだろうけれども。
まったく無視されるよりかは、嬉しいものだ。
かつては幼馴染のように遊んでいた事もあるというのに……。
大人になって久方振りに会えば、あんな調子だ。
今となっては、取り付く島もありゃしない。
 あいつも、小さい頃は、もう少し素直だった気もするんだがな……。

かつての思い出が、優しく引き寄せる。
まだ小さかった頃の、ふたりだけの思い出が……。
いつから分かれたのだろう。
いつからこうなってしまったのだろう……。
それが大人になるということなのか――そう思うと、少し淋しい気がする。
ガイのように、サキともずっと一緒にいることができれば、あるいは違う未来が待っていたのだろうか?
しかし、それは仮定の未来でしかない。
あの時こうすれば、こうなったかもしれない。
でも、それは、“今”ではない。
今は今でしかない。
それだけは、覆せない事実。
もしも、やり直せる機会があったとしても――多分、同じ道を選んだだろう。
根拠も何もなく、そう思う。
今の――あいつらがいて、平凡だけど、楽しい日々を送れる幸せ。
それを満喫している今、自分に不満などありはしない。
けれど――今を不服とするなら……。
いや、止めておこう。
埒もない考えなんて、考えるだけ無駄と言うものだ。



夕食も終わりになる頃、それを待っていたのだろうキラが風呂から上がってきた。
「あ、キラ兄さん。もう終わったの?」
すかさず兄の姿を見つけたマヤが、少し驚いた顔で問いかける。
「これでもゆっくりしてきたつもりなんだが……まだ早かったかな?」
申し訳なさそうにキラが言うと、ゴウは笑って答える。
「いや。そんなこともないだろう。悪かったな、無理やり風呂に入れてしまったような形になって」
「そんなことないですよ。オレもゆっくり出来たし。こっちこそ、感謝してます」
「もうちょっと待ってて、兄さん。もうすぐ終わるから」
急いで食べようとして、零しかける。
「あぁ、急ぐなよ。また零すぞ。大丈夫だ、待っててやるからゆっくり食べろ」
苦笑しつつ、ソファに座る。
「うん。わかった」
安心したのか、マヤは嬉しそうに食べなおしていた。
そんな弟の様子を、微笑ましそうに見ている。
まだまだ子供っぽそうな弟ですら、ちゃんと働いていた。
大きなホテルのベルボーイ。
いわゆる、お客様をお部屋にご案内する係みたいなものだ。
割合高級ホテルらしく、結構金持ちの人とかが来るという話を聞いた。
何人かのお客さんが常連客で、時折、わざわざ指名してくれる人もいるらしい。
まぁ、可愛がられるというのは、いい事だろう。
 笑顔なんて、本当にまだ子供みたいなのにな……。

いつもあまりゆっくりとしてはいられないことの方が多かったから、今日は妙にのんびりとしているような気がする。
この場にいるのは、ゴウさん、シンさん、レイ、ガイ、マヤとパンドラにシヴァとパール……。
まぁ、ルカさんはいないのは当たり前として、ユダさんは……どうしてるんだろう?
ひとりひとりそれぞれを確認するかのようにゆっくりと見渡して、それぞれの仕草を笑いながら見ていた。
そう言えば、さっき、ゴウさんがなにか本を持ってきてたっけ。
ゴウの近くのミニ・テーブルの上に、それはあった。
やおら立ち上がりテーブルのそばへ近づく。
「ゴウさん、これ……」
「ん? あぁ、いいぞ。おれたちはまだ終わりそうもないからな。な、シン」
と、シンに同意を求めた。
「え? あ、はい。どうぞ、キラ。お先に読んでください」
「ありがとう。ゴウさん、シンさん。じゃあ、ちょっとだけ」
本を手にしながら、ソファーに戻った。
表紙から三人――いや、二人と1匹と言うべきか――がポーズをとっているようなものだった。
ぱっと見、何の雑誌なのか、さっぱり見当が付かなかった。
まぁ、こういうような雑誌は見る機会もなければ、周りにそんなものがない――とも言える。
職場上と言うか、環境上と言うか……。
物珍しさもあって、普通に読んでいたはずが、なにか周りから見れば真剣に読んでいたように見えていたらしくて。
後で結構からかわれてしまった。


「ねぇねぇ、キラ兄さん。いつまでいられるの?」
部屋に戻るなり、マヤが尋ねる。
「ん? 3日ほど休みもらえたが……」
「3日か……。じゃあ、明後日には帰らなきゃいけないんだね」
「そうなるかな」
「一緒に遊園地行きたかったけど、ちょっと無理かなぁ……」
「おまえの休みは?」
「……兄さんが帰っちゃう次の日」
「そうか。じゃあ仕方ないな」
「う〜ん……誰かと交換してもらおうかなぁ……」
「同僚にだって都合があるんじゃないか?」
「まぁ、そうなんだけどさ。でも、聞くだけ聞いてみるよ。もし交換できたら、行っても良い?」
やれやれといった風に肩を竦めてしまう。
そして、ちょっと諦めたような声音で、ぽそりと言った。
「そこまでするんなら、付き合うさ」
「やったぁ! よぉし。なんとしてでも誰かと交換してもらうぞぉ」
「こらこら。無理にやるなよ?」
苦笑しながら、軽く釘を刺しておく。
「えへへ。それくらいわかってるよ。いくらなんでも、無理やりはしないよ」
満面の笑みで言う弟が、ちょっとばかり無理強いをしてまで休みを交代してもらうだろうと言う事はわかっていた。
こう見えて、自分の思うことは何があっても手中にしようとするのだから。
まぁ、マヤの「お願い」に勝てるのは、そうそういないかもしれないけれども。
よっぽどの強靭な精神の持ち主か、頑固一徹と言うくらいの厳しい心の持ち主か……。
一筋縄ではいかないような人物ならあるいは回避できるかもしれないが。
普通の人なら……たいていのことなら二つ返事で「いいよ」だろう。
それが良いのか悪いのか……なんとも言えない所ではある。
「ねぇ、キラ兄さん」
「なんだ?」
「今日は久し振りなんだから、一緒に寝て良い?」
「おまえもまだ子供だな」
少しは大人になったかと思えば、こういう部分もまだ持ち合わせていたんだと思うと、少しだけ嬉しくなる。
「もぅ。そんなに子供扱いしないでよ。たまになんだから、いいじゃない。久し振りなんだしさ」
少し拗ねたような顔で、軽く睨みつけてくる。
でも、本気で怒った時の顔じゃあない。
それは、ずっと二人きりの兄弟の兄でいた自分が一番解っている。
今は離れている事が多くなったけれど、それでも、それは変わらないだろう。
これからだって。
「結局、なんだかんだと言って、おまえは自分の意見を通そうとするんだからな」
少し呆れたようにそんなことを言うキラの声音は、とても優しいものだった。
「どうしてもダメ?」
「ダメじゃないさ」
「良かった。じゃあ、お風呂はいってくるね」
「わかったよ。しっかり洗ってこいよ」
「あ〜、また子供扱いしてるぅ〜」
ぷぅっと膨れた顔が、まだまだ子供っぽかった。
つい、笑みが零れてしまう。
 子ども扱いするなと、ああ弟は言うが、本当に可愛いくらいに子供っぽいのはマヤの方だから、それは少し無理だろうな……。
と、マヤ本人が聞けばまた怒り出すようなことをキラはこのとき思っていた。




この後がどうなったか?
まぁ、それは、後日語ることにしよう。
多分……みんなの想像通りだと思う。



ある日常に起きたSurprise。
いろいろな人間模様を織り込んで、今日も一日過ぎていった。
また、明日も、良い日でありますように……。

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Date:2008/07/03
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Thema:『現代に舞い降りた天使たち』 - 【S・B】
Janre:小説・文学

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