現代に舞い降りた天使たち

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□ 現代に舞い降りた天使たち[SpinoutStory's] □

マヤと過ごしたある日の休日

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『現代に舞い降りた天使たち』第3弾!
 今回の主人公はマヤです。

 マヤと言うと……誰が一緒にいたりするか想像できそうな人がひとりやふたりいるかとは思いますが……^^
 さて、今回のお相手は誰なのでしょうか?
 想像しつつお楽しみくださいませ。
 まぁ、多分、意外な人ではないことは確かです(苦笑)

  ここでネタバラシ……。
   実は、最後まで相手の正体は書いてません^^;
   でも……なんとなくわかるような気がしなくも……。
   お問い合わせは受付けておりませんので、ご了承ください(^▽^*)


 それでは、↓のリンク「≫ Read More... 」をクリックして読んでくださいね❤


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◆マヤと過ごしたある日の休日
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「マーヤーー!!」
呼び止める声に、ふと顔を上げ、そちらに目線を走らせる。
かなり遠くの方から、腕を振り上げてこちらを呼んでいる人影が見えた。

「よく見つけたものだなぁ……」
ある種の感嘆を覚えながら呟いていた。
声をかけられてから、ゆうに1分近くたってから近くに辿りついたのだから、相当遠くから自分の姿を発見したのだという事になるだろう。
息を切らしながら走ってくる相手に、ちょっとだけ同情しつつ、笑顔で迎えた。
「随分と遠くから見つけたものだね。だからって、あんなところから声かけなくてもいいのに……」
相手の背後を見やりながら、少し呆れたような声音で言ってしまった。
「そう思うのなら、こっちに来てくれてもいいだろうに……」
息を切らしつつ、なんとなく恨めしそうにマヤを見ながら呟くように言う。
対するマヤは、きょとんとした顔で見つめていた。
どうやら、相手に言われるまで、そのことを失念していたらしい。
「あ……そーか。ボクが行けばよかったんだ。ごめんね、全然気付かなかったよ」
これがわざとしているものならば、相手の怒りに火がつくとこだろうが。
マヤの場合は、本当に失念している事が多く、そのためそれをなじる事が出来ない。
「まったく……。おまえと言うヤツは……」
「えへへ。ゴメンね」
笑いながら謝られると、普通なら怒られそうなものだが。
そうはならないのが、マヤの不思議なところだった。
ある意味、得な体質なのかもしれない。


「さて。どこに行く?」
「ん〜、そうだなぁ……。なんか、美味しいもの食べたいよね。そろそろお昼だし」
「そうだな……。この辺りで美味しい店って言うと……」
言いながら周囲に目線を走らせる。
いくつかのチェーン店、いくつかのファストフード店、いくつかの昔ながらの店構えのところとかが、この近くには犇く様に並んでいた。
「どこにしようか? なんか食べたいもの、ある?」
「マヤにあわせるよ。マヤは何がいい?」
「え〜。ボクが聞いてるのに……。まぁ、いいや。じゃあねぇ……」
う〜んと唸りながら、あちこちを見て。
ある一軒の店に目を留めた。
「あっ! あそこ! どうだろ? なんかいい感じ」
指差す先に、古びた店があった。
「あそこか……。いいだろう。行こう」
多分、マヤが選んだところなら、どこでも行こうというのだろうけれど。



「今日は当たりだったねー。すっごく美味しかったー」
「そうだな。マヤはいい物を見抜く天才かもしれないな」
「まぁた、そんなこと言っても何も出ないよ?」
「別にそんなつもりで言ったわけじゃない。今までのことから言っただけだよ」
「そっか。こんなボクでも役に立つんだね。なんか、嬉しいや」
「卑下する必要はないだろ? マヤにはマヤの良さってものがあるんだし」
そんなことを言うときの顔は、優しく、そしてとても嬉しそうだ。
少しくすぐったくもあり、誇らしげに思えるときもある。
不思議な魔法のような言葉。
それが聞きたくて、いろいろ頑張ってた時もある。
でも、自然でいた時の方がそう言う風に言ってくれるってわかってから、マヤは無理をしないようになった。
それでも、マヤはマヤなりに頑張っている。
今までも、そして、これからも。


今日は久々にふたりとも休日だった。
なかなかふたりとも一緒に休日と言う日がなくなってしまったが、たまたま同じ日に休みになったこんな日は、こういう風にともに過ごす事にしていた。
だからこそ、いっぱい話をしたかった。
いっぱいいろんなところを見て回りたかった。
いっぱいはしゃぎ回りたかった。
少し大人になって、以前ほどはしゃげなくはなったけれど。
それでも、こんな日くらいははしゃいでも、誰も咎めないだろう。

流行のお店を覗いたり、ゲームにはしゃいだり、好きなものを探したり……。
おなかも、心もいっぱいになったところで、陽射しは傾いてくる。

「そろそろ、夕方――だね」
少し名残惜しそうにマヤが空を見上げる。
青い空が少しだけオレンジ色に染まりかけていた。
もう少しすれば、マヤの髪の色と同じような色に染まるかもしれない。
「疲れたか? そろそろ、帰る――か?」
労わりつつ、そんな言葉をかけてくる。
その声音も、ちょっぴり名残惜しそうで。
少しだけ、胸が苦しくなった。

「今度は……いつ、だろうなぁ……」
ぽつりと空を見上げたまま、マヤが呟く。
「……そう、だな……」
同じように空を見上げながら、少し哀しそうな瞳をする。
「でも、また遊ぼうね」
努めて明るい顔で、笑顔でこちらを振り向いた。
「そうだな」
そう答えることしかできなかった。
今この時点で、確個たる約束が出来ない事が悔しかった。
休みなんてあってないようなもの――そんな職を選んだ自分が少しだけ恨めしかった。
けれど……いや、その先を言うのは止めよう。
単なる愚痴になりそうだから……。
期待をその瞳に煌かせて、マヤが見つめている。
そんなマヤの頭を撫でて自分の方に引き寄せ、そして微笑んだ。
「さ、そろそろ帰ろう。もうすぐ晩御飯の時間になる」
「そう……だね」
ちょっぴり哀しげに言うと、何かを振り切るように顔を上げた。
「早く帰らないと、レイが心配するもんね。「なにやってるんですか? あのふたりは」なんてさ」
「そうそう。だから……」
「うん。帰ろう。また、一緒に買い物とかしようね」
微笑むマヤの手には、大きな袋がいくつもあった。
「それとも、今度は遊園地とかがいいかなぁ?」
茶目っ気たっぷりに、ウィンクをしながらマヤが微笑む。
「別にどこでもいいよ。マヤが行きたいならな」
「まぁたそんなこと言ってぇ! 少しは……」
言いかけて止める。
逡巡をその大きな瞳に刷いて、視線を逸らした。
けれど、すぐさまいつもの顔に戻し、満面の笑みでこう言った。
「わかった。じゃあ、今度どこ行くかはボクが決めちゃうね」
「あぁ、いいよ。楽しみに待ってる」
「じゃあ、お家に帰ろう!」
無理してはしゃいでいるような、そんな姿が、余計にいとおしく感じていた。
子犬のようにじゃれながら、ふたりは帰途についた。
こんな時間が、永遠に続けばいいのに……。
そんな思いをそれぞれ胸に秘めながら。

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Date:2008/07/01
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UserTag: 現代に舞い降りた天使たち-マヤ編 
Thema:『現代に舞い降りた天使たち』 - 【S・B】
Janre:小説・文学

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