『現代に舞い降りた天使たち』第1弾 一番最初の物語は、兄者こと、ゴウさんのお話です。
ここのゴウさんは、深夜のアルバイトでコンビニにて働いております。
そして、このお話は、そんなアルバイトであったお話……。
悪いことなんて、するもんじゃあありませんよw
特にこの世界のこの界隈は、兄者が守ってるんですからっ!!
なんて感じのお話だったりします。
「強盗にあうことが日常!?」
なんて突っ込みは、受付けませんので悪しからず(^-^;)ゞ
では、『
コンビニ・ミッドナイト・らぷそでぃ』をお楽しみください❤
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◆コンビニ・ミッドナイト・らぷそでぃ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「いらっしゃいませー」
大通りの一角にある、どこかのコンビニ。
夜中でも出入りが多いというこの辺りで、ここしばらく強盗の類のニュースは聞かない。
なぜなら、この辺りで強盗を働こうものなら……。
「こらっ! 待て〜!!」
ほら、聞こえてきただろう。
あの大音量とも言える声、そして、迫力ある声音。
発している彼の体格もまた、屈強とも言えそうな体躯をしている。
とは言え、その辺の猛者と言うのとは、またちょっと違う雰囲気なのだが。
おっと。そんなことを話しているうちに、どうやら強盗をしようとした族がこちらの方に来たようだ。
「待てと言ってるだろう。いつまでも逃げられると思うなよっ!」
いつの間にやら追いついていた彼が、やおら強盗の手首を掴む。
「うわっ! や、やめろっ! は、放せっ!!」
「悪い事した奴の言う事なんか聞けるもんか。大人しくしないと……」
まるで悪戯っ子のように、その瞳が輝く。
「な、なにをす――うわぁ!」
あっという間だった。
強盗の叫びが尾を引いているうちに、背負い投げをされていた。
最後は、もう痛さで声も出ないだろう。
「まったく。手間を取らせる。自分のしたことがいいことか悪いことなのかの区別もつかないのかね? いい年した大人が」
そんな風に嘆きながら、白目をむいてのびている強盗を片手でひょいと抱き上げて、その先の交番へと向かっていった。
自業自得ではあるが……こんな日に“仕事”をしようだなんて思ったことが不運の始まり。
しかも、この界隈などとは……自殺行為であろう。
まぁ、他所からきて、彼を知らなかったというのなら、自分の不運をつくづく呪うがいいだろう。
彼は、この辺一帯の守り神的存在なのだから。
「いやぁ、ゴウさん。またお手柄だって? さすがゴウさんだねぇ」
「嬉しくもないですよ。人の金を簡単に盗もうとする族が多いことの方が嘆かわしい」
「あはは。さすがだ。ゴウさんは正義の塊みたいな人だね」
「そう、だろうか? 俺にはよく解らないが」
「うん。ゴウさんは、それでいいよ」
「いいん……ですかね?」
「うん。いい」
「そうっすか……」
何か言いたげな瞳をあっさり交わし、その人は飄々とした足取りで夜の街へと消えていった。
この街は、一癖も二癖もある連中が揃っているといっても過言ではない。
その中で生きていけるのは……。
世渡りの上手い者か、体力に絶対的な自信のある者か、策略の上手い者か――大体そんな部類に分かれるだろうか?
まぁ、ある意味において純粋な者も生き延びていけるかもしれないが。
そうして、この街の夜は更けていく。
いろいろな顔を見せながら。
そして、いろいろな顔を秘めながら……。
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